出題傾向(数学)

【1】出題頻度と過去出題表

【2】出題傾向

   ①出題 全体像

   ②最低限おさえておくべき内容

   ③優先順位が低い内容

1.出場頻度と過去出題表


 

出 題

A、B両方出題

片方出題

※ 出題頻度の計算方法 ※

 ・AB両方出題=「2点」

 ・片方出題=「1点」

とし、21~R2年の12年間合計から100点(%)換算。

 

出 題 頻 度

S+

100%(毎年AB出題)

S

80%以上(毎年出題)

A

50%以上(ほぼ毎年出題)

B

25%以上

C

25%未満

ー 学習優先順位 ー

 A以上は、毎年出題のため、学習優先順位は最上位です。

 

 また、注目すべきことを、「 黄色 」で示しました。


ー 1年生 ー

  頻度 R2 31 30 29 28 27 26 25 24 23 22 21
【1章】 正負の計算 S+
【2章】文字の式 B      
【3章】方程式 B          
【4章】変化と対応 B                
【5章】平面図形 C                        
【6章】空間図形 C                        
【7章】資料の活用 S        
  頻度 R2 31 30 29 28 27 26 25 24 23 22 21

(※1)資料の活用

H25~毎年問われており、基本的な内容のため、確実に理解したい単元。

 

(※2)2,3年生の基礎

出題頻度は多くがA以下ですが、ここができないと、2,3年生の内容は解けません。

最低限、1~3章は必須。

4章は、超頻出の2年生単元一次関数を解けるために理解必須です。

ー 2年生 ー

  頻度 R2 31 30 29 28 27 26 25 24 23 22 21
【1章】式の計算 A      △
【2章】連立方程式 B          △    
【3章】一次関数 S+
【4章】図形の調べ方 B            
【5章】図形の性質と証明 S
【6章】確率 S+
  頻度 R2 31 30 29 28 27 26 25 24 23 22 21

※証明問題

①H30・28・25=図形ではなく、文字式の証明。

②R2・H31・29=証明問題出題されず。(片方の日程で出題)

 

ー 3年生 ー

  頻度 R2 31 30 29 28 27 26 25 24 23 22 21
【1章】式の展開と因数分解 S
【2章】平方根 S+
【3章】二次方程式 S+
【4章】二次関数 S+

【5章】図形と相似 S+
【6章】円の性質 S
【7章】三平方の定理 S+
【8章】標本調査 C                  
  頻度 R2 31 30 29 28 27 26 25 24 23 22 21

2.出題傾向

(※1)教科書や学校で使っている問題集のAB問題のレベルが中心。

 新研究B+や問題集Cなどの問題は考え方の幅が広がります。

 

(※2)教科書単元別過去問を実際に見て、出題のクセをつかみましょう。


①出題 全体像

大問1

9問

 

基本的な数学能力を問う小問集合

 ・数の性質、数・式の計算

 ・文字式の立式

 ・因数分解

 ・平方根

 ・方程式の計算など 

 

大問2

5、6問

 

応用力が要求される小問集合

 ・方程式の応用

 ・関数(一次、二次)

 ・関数とグラフ

 ・グラフの作成

 ・証明問題(図形または数)

 ・動点問題(四角形で一次関数利用が主)

 ・標本調査、度数分布表

 ・確率

 ・図形と関数・グラフの融合問題など

 

大問3

5問

 

図形問題(3問 平面・空間)

 ・角度・線分の長さ・面積・体積

 

②最低限おさえておくべき内容

※毎年出題されている内容なので、確実に準備する。

※過去問で確実にレベルを把握して、類似問題で力をつける。


項目 対 策

計算問題

5問

5点

 

1、3年(1~3章)

2年(1、2章)

※過去問レベルまで習得しておく。

 

毎年出題

8問

12点

 

①確率1問1点

 →教科書レベルよりも高いので注意

 

②証明1問2点

 →図形or数式

 ・2017年に誤りを直す問題が出題されたが、レベルは例年と変わらない。

 

③グラフ作成問題2問3点

 →年によりレベル差が大きい

 ・食わず嫌いになりそう。

 ・ノータッチであきらめない。

 ・一次関数のグラフをかくことになる。

 (二次関数はない)

 

④図形の基礎と応用(計6問)

 →大問1で1問1点、大問3で5問5点

 ・全員4問正解を目指したいところ

 ・(2)が難しいとは限らない。

  (1)が難、(2)が易の場合もある。

 

易問

①度数分布表や標本調査1問1点

 →1年、3年の最後の単元で学習。

 難問はほぼないので、確実に準備しておく。

③優先順位が低い内容

※教科書や問題集で扱われている内容で、過去にあまり出題がない問題


項目 対 策
計算

 

①見た目複雑な計算

 ・4項以上の計算や3乗以上の指数計算

 ・極端に複雑な分数・小数計算

 ・3元1次の連立方程式(文字3つ、最大次数1、式3つ)

 ・展開、因数分解を利用した2桁以上の計算

 ・相似の縮図計算

 ※実力重視私立7校(東海、滝、名古屋、愛知、名城、名電、中京)は必要。

 

②不等式の計算

 →不等式を文章から立てる問題はたまに出題。(3年に1回)

 

③循環小数の分数変換

 →私立でごくたまに出題。

 

文章題

 

①連立方程式

 ・食塩・電車(トンネル)問題

 ※最近あまり見かけなくなった。

 

②等式の変形の図形を用いた問題

 ・啓林館2年(p.29)3年(p.35)

 ※等式の変形は、単独出題の可能性の方が高い。

 

③理科の実験系の関数問題

 ・熱、車、振り子(扱う値が小数はない。)

 

④階段関数

 ・ガンガンにやる必要はないが、知っておく必要あり。

 

図形

 

①作図

 ・定規コンパスを用いた問題の出題なし。

 (等積変形は、関数問題で出題の可能性大)

 ・証明問題で、作図の流れを利用する可能性があるので、知っておく。

 

②内角の和

 ・単独での出題はない。利用することはよくある。

 ・三~六角形の内角の和が分かっていればよい。

 

③動点

 ・二次関数での動点問題は、ほぼ出題なし。

 ※動点問題は、一次関数利用で、グラフ作成のみ。

 ※高校に行ったら超重要問題。